南インドのトイレ事情

南インド訪問

2019年の年末に南インドに行ってきました。インドは3度目になりますが、南インドは初めてです。
今回は、チェンナイ ~ マドゥライ ~ コモリン岬 ~ アレッピ― ~ コーチン ~ チェンナイ ~ マハバリプラムを巡る南インド中心の旅です。2019年10月よりANAがチェンナイ直行便を就航したので、より南インドに行きやすくなりました。

南インドの旅 行程

南インドの旅 行程

前回インドに行ったのは3年前なので、今回はそれほど困らないだろうと思っていたのですが、着いて早々にトイレの洗礼を受けることになりました。

マドゥライ空港

マドゥライ空港

■南インド2日目 インド式トイレの洗礼を受ける

チェンナイ~マドゥライに飛行機で移動した後、車で寺院巡りをする途中で、運転手さんのおススメのお店で昼食を取ることになりました。注文してから早速「トイレはどこ?」と聞くと、「トイレは外だ」と言われ、案内してもらいました。

そこのトイレがこちら↓

まさに、正真正銘の「インド式トイレ」ではありませんか。手桶のみ。ゴミ箱もなし。
このタイプは一番難しい。
せめてシャワーがあれば、紙はなくてもなんとかなるのですが・・・。

うーんと考えたあげく、手持ちのティッシュペーパーを使い、ゴミ箱がないため袋に入れてお持ち帰り。
インドについて早々にお腹の調子を崩し気味の息子も、男性用トイレから少し困った顔をして出てきました。

その日はマドゥライ市内の近代的なホテルに泊まりました。こちらはホテルのロビーです↓

今回の旅の中で最も近代的なホテルだった”マデュライ アショカ”。寝るだけでもったいなかった。

今回の旅の中で最も近代的なホテルだった。寝るだけでもったいなかった。

夜ホテルに着くや否や、我慢していたトイレに直行。ロビー横にあるトイレは石張りの高級感あるトイレで、洋式便座にシャワーとペーパーホルダーもありました。

しかし、床はびちゃびちゃ、何かこびりついている。。
海外からの旅行客がインド式シャワーをトライして、失敗した跡と思われます。実はこの時、私もインド式シャワーにトライ。しかし、背面の壁や床を濡らしてしまうという失態をしてしまいます。

その時、私は「帰るまでにはこのインド式シャワーを使いこなせるようになる」ことを、心の中で誓いました。周囲を汚さず、かつすっきり洗えるようになること。ただでさえ旅行などに行くとお腹の調子が狂うのに、トイレ事情もあって2日目にしてすでにお腹(お尻)の具合が悪くなっていたので、必死です。旅を心から満喫するためには、まずはインド式トイレに慣れなければ!

■南インド3日目 さらにインド式トイレの洗礼を受ける

マドゥライ~インド大陸南端のコモリン岬までは半日以上の車移動があります。
トイレ休憩のため、高速道路際にある2か所のお店に立ち寄りました。

そのトイレがこちら ↓

■トイレ外観 
トイレはチャイなどが飲めるお店から離れた裏手に独立して建っていました。このようにだだっ広く周囲に何もない敷地に建っているトイレの下水処理はどうなっているのか気になります。

男性用・女性用とちゃんと見分けやすくなっています

男性用・女性用とちゃんと見分けやすくなっています

■女性用トイレ内部
床はドライなので、特に嫌な感じはしません。あんまり利用されていないのでしょうか。

正真正銘インド式トイレ。便器と手桶のみ。

正真正銘インド式トイレ。便器と手桶のみ。

チャイで一服し、また車に乗り込み、しばし走り、その次に入った高速道路沿いの別なお店のトイレがこちら↓

■トイレ外観 
手洗で蛇口をひねると水がでました。

屋根の上にタンクが見えます。

屋根の上にタンクが見えます。

■女性用トイレ内部

上と同じく正真正銘のインド式トイレ。

上と同じく正真正銘のインド式トイレ。

いずれも便器と手桶のみの正真正銘のインド式トイレ。古いけど床は乾いており、濡れてぐしょぐしょになっているよりずっといいです。どんな水が出るのか?手桶を使って洗う度胸はなく、二日目のランチ時と同じように、手持ちのティッシュを使用して、下水処理がどうなっているかわからないためお持ち帰りをしました。

長いドライブの末到着したコモリン岬は聖地でもあり、年末年始の休暇で多くの人たちが訪れており、沐浴をしていました。

聖地コモリン岬で沐浴する人たち

聖地コモリン岬で沐浴する人たち

■南インド4日目 インドの大渋滞にはまる

インド大陸の最南端、聖地コモリン岬からバックウォータークルーズで有名なアレッピ―へ車で移動。この時、インドの年末年始の休暇が重なり、観光地も高速道路も大渋滞。本来5時間程度で移動できるのに、8時間くらいは車に乗っていました。

途中トイレ休憩に寄ったガソリンスタンドのトイレに入り、出てきた時に、列に並んでいた欧米系の女性に「トイレきれいだった?」と聞かれました。この人もトイレに困っているんだな…と思いつつ、「キレイですよ」とお返事しました。彼女は手を横に広げて「ホント?」みたいなジェスチャーをしました。

このトイレは外国人旅行者も使うためか、床が濡れていました。床が濡れているのは、慣れない人によるインド式シャワー失敗の跡でしょう。しかし、洋式便座でトイレットペーパーがあればOK!なんとかなる。

団体客用、ハネムーン用と大小様々なハウスボートが行きかう

団体客用、ハネムーン用と大小様々なハウスボートが行きかう

アレッピ―では、ハウスボートに乗ってバックウォーター(水路)をクルーズしました。水路沿いでは水路の水で食器を洗う人、髪の毛や身体を洗う人など、普段の生活の様子が見られます。最近では、ハウスボートから出る汚水で水質悪化が課題になっているようです。

アレッピ―のバックウォータークルーズでは、周辺の普段の暮らしを見ることができる

アレッピ―のバックウォータークルーズでは、周辺の普段の暮らしを見ることができる

私たちは渋滞で到着がほぼ日の入りだったため(泣)クルーズを十分に楽しむことができませんでしたが、アレッピ―でのバックウォータークルーズは海外旅行客に人気があり貴重な観光収入になっていると思われます。旅行者ができることと言えば、船で水を使う時は石鹸やシャンプーなどをあまり使わないようにすることぐらいでしょうか。早く対策を取らないと、美しい景色も台無しになりそうです。

日が暮れるとそのままハウスボートにお泊り。専任のコックさんが夕食を作ってくれます。ハウスボートはエアコン付きの寝室とシャワー、水洗トイレ付。お湯は出ません。白いシーツにたくさん止まっている小さな虫たちに囲まれながら眠りました。

■南インド5日目 2019年の締めくくりに最悪のトイレに出会う

朝食後、ハウスボートを降りて電車でコーチンへ移動。この日は2019年年末でで多くの人がみんなと新年を祝うため、我々のホテルのあるコートフォーチンに集結。車の規制線を張られたため車での市内観光はあきらめ、庶民の足オートリキシャで移動することに。

三輪のオードリキシャは小回りが利くので混み合った細い道でもOK

三輪のオードリキシャは小回りが利くので混み合った細い道でもOK

このオートリキシャはバランスが大事のようです。いったん乗り込んだ後、運転手さんが我々の体格を見て、お前はこっち、あなたはこっちと乗る位置を指定されて再出発しました。

ここまで比較的順調だったのですが、この日の夜、飛び入りで入ったコーチンの街中のレストランのトイレがすさまじく汚く、食欲が失せ、ニューイヤーで楽しく騒ぐ地元の方々の中に入っていく元気がありませんでした。トイレの影響力は絶大です。

■南インド6日目 ついにインド式シャワーをマスターする

ホテルのトイレは洋式、シャワー付き、トイレットペーパー、ゴミ箱付きで快適そのもの。

ホテルのトイレは洋式、シャワー付き、トイレットペーパー、ゴミ箱付きで快適そのもの。

コーチンで宿泊したホテルのトイレ。洋式便座、トイレットペーパー、シャワー付き。完璧な環境の中ではありますが、インド式シャワーを使いこなせるようになりました。床や壁を濡らすことはなく、しっかり洗うことができるようになりました。

一日フリータイムだったので、コーチンの巨大ショッピングモールへ。ここのトイレには清掃員の人が複数いて掃除を行っており、ブースの数も十分で、洋式便座、シャワー付き、トイレットペーパーはありませんが、ゴミ箱がついています。とても快適でした。

ショッピングモールのトイレはとても快適。トイレットペーパーが無くてもシャワーが使いこなせれば、怖いものはない。

ショッピングモールのトイレはとても快適。トイレットペーパーが無くてもシャワーが使いこなせれば、怖いものはない。

■南インド7日目 インド式トイレがキレイなのは早朝のみ

コーチンから飛行機でチェンナイに戻り、車でそのままマハバリプラムへ移動。遺跡群を見て回りました。

初期のヒンドゥー建築が見れる

初期のヒンドゥー建築が見れる

昼食で入ったレストランのトイレは一応洋式便座でしたが、床も便座もびしょびしょに濡れていました。とてもこのままでは座れません。このように、特に外国人がたくさん訪れるスポットのトイレは汚れが激しいことがママあります。

「割れ窓理論」ではありませんが、汚い所はさらに汚くなるものです。私も慣れてくると、このようなケースではお尻を洗う用のシャワーで便座を洗い、手持ちティッシュで拭いて座りました。床がドライでキレイに使っているトイレならできません。

マハバリプラムで宿泊したホテルのロビーのトイレは、石張りでとても広く、それはそれはキレイでした。ただし、キレイをキープしているのは朝いちばんだけ。時間が経つと、慣れない旅行客が汚します。洋式、トイレットペーパー、シャワー、ゴミ箱付きの完璧なトイレです。

早朝ならお掃除したてでキレイ。

早朝ならお掃除したてでキレイ。

■南インド8日目 空港のトイレは快適そのもの

いよいよインド最終日。夜発の飛行機で日本へ帰ります。マハバリプラムから車でチェンナイに戻り、市内観光をしました。運転手さんが昼食のために立ち寄ってくれたレストランは、南インドの昼食の定番「ミールス」のお店。最後の最後に、バナナの葉っぱの上にご飯やカレーを載せて、手で混ぜてから右手を使って食べ、バナナの葉を閉じないといつまでもお代わりをよそわれてしまうという、本格ミールスに出会えました。

そのレストランのトイレがこちら↓

洋式トイレですがトイレットペーパーがないため、シャワーを使う。このころはマスターしていたので問題なし。

洋式トイレですがトイレットペーパーがないため、シャワーを使う。このころはマスターしていたので問題なし。

そして夕方チェンナイの空港に向かいました。大勢の人が使う空港のトイレは、洋式とインド式の二種類がありました。

■空港の洋式トイレ

シャワー、トイレットペーパー付。困ることはありません。

シャワー、トイレットペーパー付。困ることはありません。

■空港のインド式トイレ

トイレットペーパーはありません。使い慣れた人は完璧にキレイにできるのでしょう。

トイレットペーパーはありません。使い慣れた人は完璧にキレイにできるのでしょう。

これで今回の南インドの旅は終わりました。
20代のころ、バックパックを背負ってフリーで初めてインドに来た時には、まず到着した空港のトイレでチップを要求され、びっくりした記憶があります。到着したばっかりってお金ないし、ましてや小銭があるわけもなく。ホテル以外のどこのトイレに行ってもチップを要求された記憶があります。

それからン十年経って、インドの空港やショッピングセンターのトイレはとても快適に、チップの心配をしないで使えるようになりました。今回、トイレでチップを要求されたのは、寺院や教会のトイレを借りた時くらいでした。

インドの手動のシャワーは使い慣れればキレイに洗うことができると思いますが、座ったままでボタン一つでOKな日本のウォシュレットのすばらしさにはかないません。しかし、今日本で愛されているウォシュレットの元祖はインドだったのかもしれません。インドから、今では当たり前になった日本の清潔なトイレのよさを再認識し、しかしインドのトイレ事情も格段に良くなっていることを感じました。

インドでは(もちろんインド式トイレを使いこなせることが最も理想的ではありますが)、女性は特に外出の際はティッシュペーパーとビニール袋を持っておくとよいと思います。また、もしかして携帯用ウォシュレットなるものを持参してもよいかもしれません。

せっかくつかんだ現地のトイレ感覚が残っているうちに、またインドを再訪したいと思います。

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