最終更新日:2026年3月10日
家庭内事故が起きやすい場所のひとつが「階段」です。
つまずいて手や足を打つ程度で済めばよいのですが、階段の上から落ちてしまうと大きなケガにつながることもあります。
実は住宅の事故の中でも、階段での転倒・転落事故は少なくありません。
そこで今回は、建築士の視点から安全な階段のチェックポイントを解説します。
家庭内事故が起きやすい場所「階段」
階段で事故が起こりやすい原因には、次のようなものがあります。
- 手すりがついていない
- 照明が暗く足元が見えにくい
- 階段の勾配が急である
- 踏み面が狭い
特に夜間は足元が見えにくく、転倒事故が起きやすくなります。
なぜ危険な階段ができてしまうのか
では、なぜ危ない階段が作られてしまうのでしょうか。
その理由の一つは、住まいの設計において階段が後回しにされやすい空間だからです。
例えば
- リビング・ダイニングを少しでも広くしたい
- 収納スペースを増やしたい
このような理由から、階段のスペースが削られてしまうことがあります。
その結果
- 踏み面が狭い
- 勾配が急
- 手すりが設置できない
といった、危険な階段になってしまうことがあります。
安全な階段の寸法とは
一般的な住宅の階段は、建築基準法で次のような基準が定められています。
- 階段の幅:75cm以上
- 蹴上げ:23cm以下
- 踏み面:15cm以上
※踏み面(ふみづら)とは、足を乗せる板の奥行き寸法のことです。
ただし、この最低基準ギリギリの寸法では、かなり急な階段になってしまうことがあります。
安全で上り下りしやすい階段にするためには、
蹴上げ・踏み面・勾配のバランスが重要になります。
デザイン優先の階段には注意
階段は住宅の中でもとても「絵になる空間」です。
そのため設計者によっては、デザインを優先して
あえて手すりを設けない階段を提案することもあります。
しかし、安全なはずの住まいの中で大きな事故が起きることは避けたいものです。
設計者任せにするのではなく、設計段階から
「安全な階段にしてください」
と要望を出すことが大切です。
安全な階段のチェックポイント
安全な階段にするためには、次の点をチェックしましょう。
- 手すりが設置されている
- 踏み面が十分に広い
- 勾配が急すぎない
- 階段の照明が明るい
- 滑りにくい仕上げになっている
より詳しいチェックポイントについては、All Aboutの記事でも解説しています。
▶ 子どもや高齢者に安全な階段のチェックポイント(All About)
住宅防災・家庭内事故に関する関連記事
▶ 地震対策の家具配置|安全な寝室のつくり方と家具転倒防止のポイント
▶ 大地震発生!どこに逃げると安全?
▶ 家庭内事故を防ぐ住まいの工夫|浴室事故・転倒・誤嚥を防ぐポイント
▶ 住まいの耐震性の見極め方
※この記事は内容を見直し、最新情報に更新しました。(更新日:2026年03月10日)











