3月22日木曜日の午後、お施主様のご厚意により、
先日完成した代沢ききょう保育園の見学会を開催いたしました。
当日は午後には雨がやみ、午後2回目の見学会がスタートする時には晴れ間も見られ、ホッとしました。
今回の見学会にいらしていただいたのは設計関係者の皆さんです。
設計者の視点からこちらの建物について説明をさせていただきました。
この保育園は準防火地域に建つ準耐火建築物で、木造在来工法で建てています。
木造の準耐火建築物でも、燃え代設計の手法を使えば、木の柱や梁を表しにすることができます。
今回は、その燃え代設計を用いて柱と梁を見せる「真壁工法」を採用しました。
この保育園の一番の魅力はなんだろう?と考えたとき、
それはやっぱり「木質感」なのだと思います。
上の写真はエントランスホールです。柱・梁・火打ちという構造材も表しになっています。
また、それだけではなく、腰壁には桧の羽目板を貼り、
エントランスホールの天井と、その他のお部屋の天井の低い部分(=近い部分)にも
羽目板を貼っています。
ですから、この空間に入ったときの第一印象は、まさに「木に囲まれている」という感じだと思います。
そして、お部屋の壁は、自然素材のシラス壁を採用しています。
シラス壁とは、九州の火山灰のシラスを原料にした塗り壁です。
この自然素材の壁には、調湿作用や消臭効果があり、お部屋の空気がとてもキレイになります。
シラス壁は職人さんが手作業で塗っていくため、場所場所によって異なる表情を見せてくれます。
全体として、木と、塗り壁のハーモニーが楽しめる空間になっていると思います。
見学会には、私の母校である日本女子大学住居学科出身のみなさま、恩師、
仕事仲間だったみなさま、建築に興味があるママ友も見に来てくれました。
さらに現在のご自身の設計仲間を連れてきてくださる方もいて、知り合いの輪が広がって、
とてもにぎやかな見学会になりました。
見学会に参加してくださった皆様、ありがとうございました。