近隣トラブルを回避する方法

新年度が始まると、転勤、進学などで自分が新天地に移動したりご近所さんが入れ代わったり、人間模様に変化が訪れる季節です。快適な暮らしはご近所さんとの良好な関係があってこそ。何事も始まりが肝心です。アリがちなご近所トラブルと回避方法を頭に入れ、良いスタートを切りましょう。

まずは「あいさつ」を

引っ越ししてそのご近所コミュニティに「入れていただく」立場の時は、まずはご近所にあいさつに行きましょう。引っ越し当日はトラックが駐車したり大勢の人が出入りしたり、何かと迷惑を掛けます。始めに挨拶を済ませておいたほうが心証がよくなります。挨拶に行くときは家族そろって行き、顔を覚えてもらいましょう。できたら簡単な手土産があるといいですね。ご挨拶にいく範囲ですが、最低でも戸建て住宅であれば敷地が接するお隣全てに、マンションであれば上下左右・斜めに接する住戸には挨拶をしておきたいものです。ご近所さんが留守の時はそのまま終えるのではなく、時間を改めて訪問しましょう。もし最初の挨拶をきちんとできずにずるずるしてしまうと、その後長い間気まずい思いで過ごすことになりかねません。ご近所との良好な関係は、新生活になくてはならないものです。最初の「あいさつ」が肝心です、お忘れなく。

子どもの友達関係に「深入りしない」


ご近所同士で子どもが似たような年齢であれば、登下校を一緒にしたり放課後一緒に遊ぶなど、子ども同士の関係が深くなることがあります。しかし成長するにつれ趣味が合わない、気が合わないなど子どもの人間関係に変化が訪れることもあります。だれがだれを仲間はずれにした、というトラブルも発生するかもしれません。そういう時に当事者の親が前面に出て口を挟むと事が大きくなり、よりこじれたり大人同士のいがみ合いに発展することもあります。ご近所のご家庭ならなおさら波風は立てたくありません。ついつい口出ししたくなるかもしれませんが、深刻な状況でない限り、子どもの人間関係は子どもに任せる、もしくは学校の先生に相談するなど、親が深入りしないようにした方がよいでしょう。

お世話になったら「お詫びとお礼」を

戸建て住宅に住んでいると、秋には前面道路の落ち葉掃き、冬には雪かきなど自宅外での作業も発生します。基本的には各々が自宅の前面道路をきれいにすればよいのですが、自分の家の前だけ、境界線きっちりまでキレイにしている家をみると、なんだかその周辺の近隣関係まで垣間見えるような気がして、少し寂しい気持ちになるのは私だけでしょうか。

お隣までほんの少しオーバーして作業してみてはいかがでしょうか。中には高齢であったり日中仕事で留守など、事情によりなかなか掃除できないご近所さんもいるでしょう。もし可能であれば、数日に一度はお隣の分までやってあげる、そしてやってもらったらお詫びとお礼を言う、そのような関係が築けるといいですね。そのような助け合いをするためには、お互いに事情を知っていなければなりませんので、やはり普段からのお付き合いが大切になってきます。

ご近所トラブルにはさまざまなパターンがありますが、今日ご紹介した「あいさつ」「深入りしない」「お詫びとお礼」の3つを実行すれば、多くが軽度ですんだり回避できたりするでしょう。東日本大震災後、ご近所付き合いは重視されるようになりました。あいさつやお礼は「心がけ」でできるもの。ぜひ明日から実行してみてください。

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