日本家政学会編『住まいの百科事典』が刊行されました
2021年4月、日本家政学会編『住まいの百科事典』が刊行されました。
生活の基盤となる「住まい」について、ハード面・ソフト面の双方にわたる幅広い領域を対象とし、事典として解説をするのはもちろん、読み物としても読みごたえのあるものを目指して作られました。特徴は、住まいについて生活者の視点から考察や分析をしているところで、より身近に感じてもらえる作りになっているのではないかと思います。
こちらの事典は303項目から成り、日本家政学会の会員をはじめ、住居学、建築学、社会学などで研究の最前線にいる247人が執筆しています。私もお声掛けいただき、その中の1項目を担当させていただきました。
(第11章「住居に関わる職能」内「リフォームに関わる職能と相談窓口」を担当)
住まいに関する調べものに
こちらの事典はわが母校、日本女子大学の先生方が編集委員長、編集幹事長となり粛々と進めてくださった企画です。住まいについての調べものをする際、インターネットで検索するとすぐに情報を得られる時代になりました。でもそれはどこかのサイトからコピペしてきたものや、誰が書いたのか書かれていない出所不明な説明だったりします。そのような中、専門家が書いた適切な説明を得られるという点で非常に役に立つ本になっていると思います。
また、執筆者の中で母校(日本女子大学)の関係者は約60名を占めています。発刊当時、母校の同窓会会長をしていた身としても大変うれしいことで、ホームページでも取り上げさせていただきました。
⇒ 日本女子大学住居学科同窓会「住居の会」公式ホームページで本の紹介をしています ⇒ こちら
図書館で借りてぜひお手に取って読んでいただきたく、またお小遣いに余裕のある方はぜひお買い求めになり、家に置いていただけますと幸いです。
以下は発刊元の丸善のホームページより引用
内容紹介
住まい(住居)とは、あらゆる人々が健康で快適な暮らしを提供する場である。近年、急速な少子高齢化やライフスタイルの多様化などにより、暮らし方や住まいの概念、そしてその在り方や形態も大きく変貌している。
こうした状況において、住まい手が、自身に合ったより良い暮らしを手に入れるためには、住まいにまつわるさまざまな知識を習得する必要があるものの、多くを専門家に頼りきっているというのが現状である。
そこで本事典は、住まい手に対して、現在の住まいにまつわる状況と、本来あるべき住まいの姿について、その基礎から応用までをわかりやすく解説した中項目事典である。
目次
1章 気候・風土と住まい
2章 歴史から読み解く住まい
3章 住まいの計画
4章 構法・構造・材料
5章 環境
6章 設備
7章 多様な生活者を支える住まい
8章 都市・農村計画
9章 住宅の需要と供給、そして政策
10章 住まいの維持管理
11章 住居にかかわる職能
12章 災害と住まい
13章 多様化するライフスタイルと住まい
14章 住教育の取組みに向けて
15章 持続可能な社会から見た住居
引用・参考文献
事項索引
人名索引
以上です。