洗濯物を早く乾かす「サーキュレーター」活用法

サーキュレーターを活用して洗濯物を早く乾かす方法

一年を通して室内干しをする頻度は高くなっている

花粉、黄砂、PM2.5、梅雨の時期など、一年を通して室内干しをする日が増えています。
花粉症に罹患する人は年々増え、平成28年度の都内の花粉症推定罹患率は48.8%と推計されています(※1)。およそ1/2が花粉症ということになります。

スギやヒノキの花粉飛散時期は、東京では2月~5月上旬まで、花粉の飛散量は飛散を開始してから徐々に増えていき、スギは3月、ヒノキは3月下旬から4月に多く飛ぶ傾向にあるとのこと、とても長い期間飛び続けていることになります。花粉症の症状がきつい人は、花粉の時期には洗濯物は部屋干しした方が良いでしょう。
※1 出典:「花粉症一口メモ」令和3年版(東京都健康安全研究センター)

黄砂、PM2.5が飛来する時期も要注意

黄砂は、季節的には3月~5月に多く現れ、4月が最も多くなります。黄砂は洗濯物や建物も汚しますが、体内に入るとアレルギー症状を重くするなど健康に害を及ぼす可能性があります。スギ花粉より粒子が小さく、体内の奥深くまで入り込む恐れもあります。PM2.5もほぼ同じ時期に飛んできます。ちょうど花粉の季節と重なっており、冬から春先は要注意となります。

花粉が飛ぶ季節が終わるとすぐ梅雨の季節がやってきます。また、どんより曇った冬の日などは、外に干すよりも室内干しの方が早く乾くことも多く、一年を通して室内干しをする機会はとても多くなっていると言えるでしょう。

洗濯物が早く乾いた方が良い理由

室内干しの洗濯物はなるべく早く片づけたい!

室内干しをした場合、最も心を砕くことは「いかに早く乾かすか」ということではないでしょうか。

・乾きが遅いと臭くなりがち
・いつまでも室内に洗濯物が干してあると、室内が雑然として落ち着かない
・洗濯ものが片付かない → 家事が終わらない

部屋干し用の柔軟剤も販売されていますが、乾きが遅いと雑菌の繁殖を100%抑え込むことはできないようで、どうしても臭いが気になります。また、洗濯物を干す専用のスペースがある家は少数で、多くのご家庭でリビングや寝室に干していると思いますので、なるべく早く片づけたいですよね。

サーキュレーターを活用して早く乾かす

そこで、室内干しの洗濯物を早く乾かすために役に立つのがサーキュレーターです。サーキュレーターはここ10年ぐらいですっかり定着し、すでに使っている人も多いのではないでしょうか。サーキュレーターとは、扇風機の「送風機能」に特化し、扇風機より強力な風をスポット的に送ることができる電化製品です。もともとはエアコンの効きをよくするために室内の空気を撹拌(かくはん)することを目的にしたもので、一年中、役に立つ電化製品です。

サーキュレーターの風はカーテンレールに吊るした高い位置にある洗濯物にも届き、早く乾かしてくれます。また、サーキュレーターの風を洗濯物の下からあてることもお勧めです。洗濯物は干した上の部分から乾き、下の方の乾きが遅くなります。乾きが遅い洗濯物の下の部分に重点的に風を送ることで、早く乾かす事につながります。

近年のサーキュレーターの傾向

サーキュレーター(扇風機兼用)

サーキュレーター(扇風機兼用)タイプ。首の長さも色々選べます

春先に家電販売店に行くと、サーキュレーターや扇風機がたくさん売られています。サーキュレーターと扇風機は、もともと使う目的が異なるものです。

・室内の空気を撹拌(かくはん)するもの → サーキュレーター
・人に心地よい風を送るもの → 扇風機

しかし最近では「兼用」できるものが多く出回っています。例えばサーキュレーターでも人に対して使える機種、扇風機でも首振りの上角度が90度まで可能となり、部屋の上の空気を撹拌(かくはん)することが可能になったものなど。どちらの目的が主なのかによって選ぶと良いでしょう。

多機能も良いけれど、壊れにくいのは・・・

多機能化が進むサーキュレーターですが、使ってみた感想としては、機能が増えるとその分、壊れやすい傾向があるように思います。

例えば、我が家のサーキュレーター第一号(初代)でまず使えなくなったのが「首振り機能」。とてもシンプルなタイプで首を左右に振るだけのものでしたが、今では首を振ってくれません。その次に購入した首を8の字に振るサーキュレーター(高機能の分価格も高い)は、初代のサーキュレーターより早く首を振らなくなりました。

多機能のものは、その分お値段も高くなりますが、機能が使えなくなったら送風機能がある普通のサーキュレーターです。もし長く使うのであれば、シンプルなものの方が意外と長持ちするような気がします。

洗濯物を早く乾かす方法

サーキュレーターを使って早く洗濯物を乾かす方法について、All aboutで記事を公開しています。洗濯物を干す場所は「空気の流れ」のある場所です。比較的新しい住宅には「24時間換気設備」がついていますが、それによって家の中に空気の流れる道ができています。それらについても解説しています。ぜひこちらもご覧いただけましたら幸いです。
▶ サーキュレーターで部屋干しの洗濯物を効果的に乾燥させる方法(All about)

こちらのブログも参考にご覧ください
梅雨時の部屋干し対策に便利なグッズ
花粉、PM2.5とカビ対策
梅雨時のカビ対策

オールアバウトのこちらの記事も参考にご覧ください
花粉、黄砂、PM2.5のトリプルパンチ対策:住宅編

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