花粉、PM2.5とカビ対策

居室についている給気口の例

いよいよ関東地方も梅雨入りし、雨の日が多くなりました。湿気が多いこの時期は、カビ対策として「換気が大切」という話をよくさせていただきます。一方で換気を行う際には、家の中に取りこみたくない物質が入り込んでしまう可能性があるということを忘れてはいけません。今回は 換気時に気を付けたいこと を取り上げます。

※監修記事が 2019年6月6日 NTTファシリティーズ でんき案内板で公開されました。

NTTファシリティーズ でんき案内版 https://www.denki-annai.com/ntt-f/node/2893 

最近では、私たちの暮らしの中で換気がとても大切であることが再確認されています。カビ対策はもちろん、1990年代に社会問題化したシックハウス症候群の対策にも、換気は有効です。

シックハウス症候群とは、工業化された建築資材などに含まれる化学物質が原因で室内の空気が汚染され、室内にいると頭痛やめまいなどの症状を引き起こすことを言います。主に新築住宅や、新品の家具を購入した際などに注意が必要です。

シックハウス症候群が社会問題となり、建築基準法の改正を経て、2003年以降に建てられた新築住宅では24時間換気が義務付けられました。24時間換気システムとは、スイッチを入れておけば、2時間に1度の割合で室内の空気が新鮮な空気に入れ替わるシステムです。

24時間換気システムのスイッチは切らないようにしましょう

一方で、換気をするにあたり気になることが「花粉」「黄砂」「PM2.5」問題ではないでしょうか。いずれも微粒子で、体内に入ると風邪に似た症状や喘息アレルギーを発生したり、それらの症状が重症化することがあります。

そこで、換気はしつつ、それらの物質が室内に入り込まないような対策が必要となってきます。簡単な対策としては、室内にある「給気口」に「フィルター」を取り付けて、そこでシャットアウトする方法があります。花粉・黄砂・PM2.5などを取り除くための給気口用フィルターは、ホームセンターやインターネット通販などで入手でき、自分で取り付け可能なものもあります。

市販されている換気口用フィルターの例

しかし、新鮮な空気の取り込みに支障がないよう、フィルターの掃除や交換を定期的に行う必要があるなど、給気口の数が多くなるとそれだけ手間もかかります。

そこで、手間を減らしつつ、効果的にそれらの物質をシャットアウトする方法があります。それが第一種換気法を取り入れることです。第一種換気法とは、室内への空気の取り込みと排出を機械を使って制御する方法です。この換気法を採用した家では、天井裏などにある換気システムの部分にフィルターを取り付けるだけでよくなります。

ところが、現在最も多く採用されているのはこの第一種換気法ではなく、第三種換気法という別な換気方法です。新鮮な空気の取り込みは各居室に設けられた給気口から行われ、汚れた空気の排出のみ機械で行います。この方法だと給気口が家中のあちこちにあるため、フィルターの取り付け数も多くなります。

もし家族の中に、花粉症や喘息アレルギーなどを患っている人がいる場合は、第一種換気法を採用してエアフィルターを搭載させるなどの対策を取った方が、影響が少なくすむと考えられます。

どのような換気法を用いるかは、住まいの計画段階で決めないといけません。もしこれから家を建てる方は、換気法にもいろいろあるということを覚えておき、設計段階で設計士に相談してください。マンションでは自分で換気法を指定することはできませんが、どんな換気法を採用しているのか事前に確認することをお勧めします。

いずれにしろこれからは、一年を通して家の換気をしっかり行うことと、花粉・黄砂・PM2.5対策も行っていくことの二本立てが必要になります。先ほどご説明した換気方法の導入を検討するとともに、空気清浄機や空気清浄機能付きのエアコンを導入するなど、めまぐるしく高性能化が進む家電製品も上手に利用してください。

【監修記事】花粉や黄砂が気になってもマンション換気はそのまま。カビ対策にも換気は必要(NTTファシリティーズ でんき案内板 6月6日公開)

【関連サイト】NTTファシリティーズでんき案内板

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