木造で非住宅の建設を検討している方へ

木造の保育園③ー園児室ー

木造の建物のメリットとは

鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物と比べてみて、木造の建物の優位性は、なんといっても安らぎの空間となることではないでしょうか。特に、柱や梁を現しにすることでその良さが引き立ちます。

木造の園舎

木造の保育園➀ー園児室ー

上の写真は世田谷区に立つ木造平屋建ての保育園の園児室です。天井を高く取った空間の高窓から取り込んだ光が室内に広がっています。柱と梁の木部が現しになり、天然素材の内装材と相まって、とても落ち着く、気持ちの良い空間になっています。

また、木造の場合、建物そのものの重量が鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べ軽くなるため、地盤にかかる負担が少なくすみます。その土地によって地盤の固さが異なりますが、もし地盤改良が必要な土地だったとしても、上に立つ建物の重量が軽い方が地盤改良にかかるコストを抑えることができます。

木造の保育園➁ーランチルームー

木造の保育園➁ーランチルームー

そして、いつか建物の寿命が来て取り壊すことになった時、木造なら産業廃棄物を出す量が少なくて済みます。産業廃棄物を処理する時にたくさんのエネルギーが必要となるほか、二酸化炭素も排出します。木造であることは、すなわち地球環境にとっても優しいのです。このように、木造で建物を建てるメリットはたくさんあります。

木造に向く建物の規模

「木造」と聞くと「大規模なものは建てられるのだろうか?」「火災時は安全なのだろうか?」と思うことでしょう。現在では技術が進み、高層大規模の建物を木造で建てることも可能です。ただし、高度な技術が必要で、設計・施工ができる会社が限定され、大手ゼネコンなどでないと難しいでしょう。

一方、延べ床面積500㎡~1500㎡程度、1~3階建ての低層の建物で、準防火地域に建てる準耐火建築物の建物であれば、わが設計事務所のような小規模なところでも設計が可能ですし、地域の工務店でも建設が可能です。もしこのくらいの規模の建物を建設する予定がある方は、ぜひ木造で建設することも視野に入れて検討していただければと思います。

木造が向く建物の用途

木造が向く建物の用途では、保育園、幼稚園、高齢者用施設などがそのメリットを享受できるでしょう。その建物の中で長い時間を過ごすような用途であれば、温かい雰囲気になる木造の建物の良さをきっと実感できると思います。また、最近では持続可能な社会の実現に向けて、店舗を積極的に木造でつくる会社も増えています。

国産木材を使ったマクドナルド五条桂店

国産木材を使ったマクドナルド五条桂店(出典:マクドナルドホームページ)

木造の建物は、建物を建てるところから壊すまでのサイクルにおいて環境に優しく、使う人にとっても入ったときにホッとできる心地よい空間を提供することができます。
ぜひこれから建物を作る際には「木造」も検討していただければと思います。

▶ 木造の保育園設計事例

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