2019年ももうすぐ終わります。
今年は台風や大雨などの自然災害が多かった一年と言えるのではないでしょうか。
地震大国の日本では、自然災害というとまず”地震”を思い起こしますが、今年大きな被害をもたらした台風15号、19号によって、”水害”や”風害”についても深く考えるべきであることを再認識したと思います。
現在の建築基準法では、建物には、耐震性も耐風性も、一定以上の強さを持たせることを定めています。
例えば震度6~7程度でも倒壊・崩壊しない耐震性を、東京郊外の住宅地で、高さ10mの位置で「平均風速が約35m/秒、最大瞬間風速が約50m/秒に相当する暴風が吹いても、建物が倒壊・崩壊しない」程度の耐風性が最低条件となっています。
2019年9月9日に日本に上陸した台風15号の最大瞬間風速は千葉県千葉市で50m/秒超と、想定外の強い風が吹いたことがわかります。
強い風が吹いた時、建物の土台と基礎が専用の金物などで緊結されていないと土台より上の建物部分が浮き上がってしまったり、耐力壁が足りないと壁が破壊されたり倒壊したり、変形して隙間から雨風が入り込んでしまったりします。
また、取付不良などがあると、屋根の瓦や金属屋根が飛散したり、飛散したものが当たって窓ガラスが割れたりします。
建物は、竣工したその瞬間から劣化が進みます。
さらに、建っている間に小さな地震や強風を繰り返し経験し、小さなダメージの積み重ねがやがて大きな被害につながることがあります。
定期的な点検をして、必要な補修を行うことで、突然起こる自然災害に立ち向かえるように準備しておくことが大切です。
2019年、自然災害が多かった年の終わりに、FNNプライムニュースオンラインで「どこに住む?”災害大国”の家選び」という特集が組まれました。
そこで「”災害に強い家”ってこんな家」について話しました。
ぜひご覧ください。
・建築基準法に則っていれば大丈夫?”災害に強い家”ってこんな家(FNNプライムオンライン)