このたび、建築物の維持・管理をテーマに調査・研究している財団、一般財団法人建築保全センターが年に4回発行している機関紙『Re』の特集「あらためてSDGsを考える」に執筆した記事が掲載されましたのでお知らせします。
SDGs(エスディジーズ:Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までに達成すべき国際目標です。
策定されてから4年が経ち、日本でも関連本が多く出版されるなど活動も見られる中、改めてSDGsの意味と活動について考えてみたい、との主旨でこの特集が組まれました。
私の与えられたテーマは「災害に強い建物」。SDGsの17の目標のうち11番目の「住み続けられるまちづくりを」に該当するテーマです。存続・持続可能な災害に強い建物、災害に適応する建物について解説いたしました。図表・写真を含み、全体で約6千字弱の原稿量で、かなりなボリュームとなっております。
最後のまとめとして、地球温暖化や自然災害を防止するためには1人1人が「自分事として捉え、身近なところから取り組んでいくべきである」「そのためには学校での環境教育が有意義である」と締めくくらせていただきました。
原稿を納めた後、新型コロナ感染拡大が深刻な状況になりました。新型コロナ感染拡大は経済を停滞させ、子どもの貧困や教育などにも様々な影響を出しています。SDGsは「環境」や「経済」、人権や暮らしといった「社会」の三つの分野の調和を図り「持続可能な社会を作っていく」ことを目標としています。いまこそSDGsの精神を発揮して、身近なできるところから取り組みつつ、世界で協力しながら取り組んでいかなければならない時が来ていると言えるでしょう。