日本の家族の形が大きく変わっています。かつての標準的な4人家族モデルは過去のものとなり、世帯人数は確実に減少しています。そこで注目されているのが「2LDK」という間取りです。
家族の変化と住まいの選択
少子高齢化が進み、2020年の1世帯当たりの平均人員は2.21人。さらに2033年には2人を割り込み1.99人になると予測されています(註1)。これらのことから、これまで当然とされてきた「3LDK=理想の間取り」という考え方を見直す時期に来ていると言えます。

1世帯当たりの人員数は今後減り続ける
実際に、東京都区部に着目すると、中古マンションの売買においては3LDKの間取りよりも2LDKの間取りの成約数の方が多いというデータも出ています。
2LDKのメリット:データから読み解く新しい住まい方
ここで2LDKを選んだ場合のメリットを取り上げてみましょう。以下、二つのデータから考察します。
1.面積効率の最適化
現在、首都圏で販売されている新築マンションの平均専有面積は65.37㎡(註2)。国が掲げる住まいの広さの指標「誘導居住面積水準」によると、都市居住型(マンション)の場合は2人世帯で55㎡、3人世帯で75㎡(3~5歳児が1名いる場合は65㎡)、4人世帯で95㎡(3~5歳児が1名いる場合は85㎡)となっています。つまり、現在の標準的な面積(=65㎡)では2LDKが快適に暮らせる可能性が高いと言えます。
2.生活の質を高める4つの特徴
2LDKの間取りであったとしたら、下記のメリットが考えられます。
・一部屋の広さが確保でき、開放感のある暮らしができる(同じ専有面積の場合)
・間仕切りが少ない分、家族の気配を感じやすく、コミュニケーションが取りやすい
・間仕切りが少ない分、住戸内の風通りがよくなる
・売却時も単身者、DINKS層など広いニーズが見込める
ライフスタイルに合わせた2LDK選び
もし2LDKの間取りを探すことになったら、ご自身のライフスタイルにあう2LDKをぜひ見つけていただきたいと思います。
例えば
・共働きのDINKS:休日の趣味を楽しめる間取りや在宅ワークに向く間取りなど
・夫婦+子ども一人のファミリー:リビング学習に適した間取りや子どもの目が届きやすい間取りなど。
・子どもが巣立った後の夫婦二人暮らし:高齢期の快適に過ごせる間取りなど。
さらに詳しい2LDKの間取り情報については、下記サイトで詳しく説明しています。ご覧いただけますと幸いです。
・さまざまな世帯に支持される「2LDK」。2人世帯・3人世帯におすすめの間取り byノムコム
【出典】
※註1:「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)」(令和6(2024)年推計) 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)
※註2:「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2025 年 3月」 株式会社不動産経済研究所
【参考サイト】
専有面積がコンパクトでも暮らしやすい間取りについては下記ブログ参照
専有面積60㎡台、家族4人が快適に暮らせる間取り