キッチン収納不足を解決する「パントリー」とは?
マンション暮らしでよく耳にする悩みが「キッチン収納の不足」です。特に共働きや子育て世帯では、まとめ買いや非常食の備蓄が増え、収納不足が日常のストレスになりがちです。
パントリー(食品庫)とは、食材や日用品、調理器具をまとめて収納できる専用スペースのこと。棚や小部屋の形で設けられることが多く、暮らしをすっきり快適に整える工夫として注目されています。
私が執筆したノムコムの記事
「マンションで『パントリー(食品庫)』を確保できる間取り」でも詳しく紹介されています。ここでは建築士の視点から、マンションでパントリーを取り入れる工夫をご紹介します。
パントリーといっても形や広さはさまざまです。ここからは、マンションでもよく見られる代表的なタイプと、それぞれの特徴について見ていきましょう。
パントリーの主なタイプと特徴
・壁面棚型パントリー
冷蔵庫の横や壁面に棚を設けるコンパクトなタイプ。扉付きなら見た目もすっきり。省スペースで取り入れやすいのが魅力です。

壁面につく扉付きタイプのパントリー(収納庫)。扉を開けば何が収納してあるか一目でわかります
・ウォークイン型パントリー
0.5〜2畳ほどで、人が中に入れる収納スペース。大量にストックできますが、換気や照明などの工夫が欠かせません。広さの確保が課題になります。

ウォークイン型パントリー。収納力は抜群ですが、コンパクトなマンションでは設置が難しい。
・ウォークスルー型パントリー
玄関とキッチンをつなぐ動線上に設けるタイプ。買い物帰りにすぐ収納できる便利さが特長。間取り全体の動線計画とセットで考える必要があります。

ウォークスルー型パントリーは、玄関から直接荷物を運びこめる便利な収納です
パントリーのメリットとデメリット
パントリーを設けることで、暮らしには次のような変化があります。
メリット
- キッチン周りが片付き、作業効率が向上する
- 食品や日用品のストック管理がしやすく、無駄を減らせる
- 防災備蓄の保管場所としても役立ち、安心感が高まる
デメリット(注意点)
- 居住スペースがやや狭くなる可能性がある
- 換気が不十分だと湿気がこもり、カビや臭いの原因になる
- 整理整頓を怠ると「ただの置き場」となり、かえって使いにくくなる
設計やリフォームで導入する際は、これらのメリットを活かし、デメリットを防ぐ工夫が大切です。
リフォームやDIYでも実現可能
新築時にパントリーがなくても、壁面のデッドスペースの活用や既存収納の改造などで後付けできます。
簡単な棚の設置なら数万円から、本格的な改修でも20〜30万円台で実現できるケースがあります。
また、キッチンの冷蔵庫の横などの死角スペースがあれば、「隙間ラック」の活用をお勧めします。

隙間ラックのイメージイラスト。キャスター付きなので出し入れがラクで、収納力があります。
市販されている隙間ラックは、以下のような幅から選べます。

隙間ラックの大きさ一覧表
隙間ラックは、見た目よりも収納力があります。「奥行き」「幅」はご自宅の死角スペースに合うサイズを選んでください。ホームセンターや通販でも購入可能です。
パントリーの有無が暮らしを変える
パントリーは小さな空間ですが、あるかないかで暮らしの快適さは大きく変わります。
重要なのは「広さ」よりも動線と使い勝手です。マンションの限られた面積でも、工夫次第で十分に取り入れることができます。
マンションを購入・リフォームされる際は、「パントリーがあるか」だけでなく、「暮らし方に合った形か」をぜひ意識してください。
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マンションで「パントリー(食品庫)」を確保できる間取り|ノムコム











